第38回日本口腔診断学会
大会長挨拶

飯久保 正弘

第38回日本口腔診断学会

大会長 飯久保 正弘

(東北大学大学院歯学研究科 歯科医用情報学分野 教授)

この度、第38回日本口腔診断学会学術大会を第35回日本口腔内科学会学術大会と合同で、開催させていただくこととなりました。大会長を務めさせていただきます、東北大学歯学研究科歯科医用情報学分野の飯久保正弘と申します。本分野(歯科医用情報学分野)の旧名称は口腔診断学分野でした。そのため、私を育ててくれたフィールドは口腔診断学であり、私が始めて学会参加をさせていただいたのも平成8年(1995年)に開催された第9回日本口腔診断学会であり、私の恩師である笹野高嗣教授(現名誉教授)の指導のもと口演にて大変緊張して発表したことを思い出します。あれから30年後の2025年に日本口腔診断学会の大会を仙台で開催できますこと、感謝の気持ちでいっぱいです。この30年の間に医学の分野は、遺伝子診断、医療AI、医療DXといった著しい進歩をたどっております。歯科医療も、まさに未来型医療への変革を遂げようとしています。そこで、この度の学術大会のテーマは「精密診断と病態解析で拓く口腔医療の未来-Precision Diagno-Analysis in Oral medicine-」とし、特別講演では清水律子教授(未来型医療創成センターINGEM)にメタゲノム解析について、本田一文教授(日本医科大学 生体機能制御学分野)に血液バイオマーカー開発についてのご講演をお願いいたしました。また、教育研修として藤井進教授(東北大学病院医療データ利活用センター)に法令に基づいた医療データの利活用についてご講演いただく予定です。

また、私がこの30年間で一番学んだことは、気の合う研究者と飲むお酒のおいしさです。本大会では、酒蔵の代表の方に日本酒の作り手としてのこだわりを話していただき、その後、日本酒や酒粕について研究者の方に科学的に話していただくシンポジウムを企画しました。

皆さまには是非この大会を通じて、最新の歯科医療・研究に触れていただき、夜の懇親会では歯科医療の未来に夢を膨らませながらおいしいお酒を飲んでいただきたいと思っています。この学術大会が皆さまにとって記憶に残る素晴らしい大会となりますよう、スタッフ一同鋭意準備をさせていただいております。

それでは、仙台の地でお会いできることを楽しみにしております。多数のご参加をお待ちしております。

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