第62回脳循環代謝学

ご挨拶

BRAIN Japan 2019 in SENDAI
第62回日本脳循環代謝学会学術集会

会長 冨永 悌二

 日本脳循環代謝学会は1967年に発足した日本脳循環代謝研究会を母体とし、脳の循環代謝、構造・機能全般の生理学あるいは病態に関する基礎的・臨床的研究の奨励、進歩発展を図り、広く脳疾患全般に関してのこれら研究成果を、臨床現場に還元すべく橋渡し研究を推進しています。

 歴史ある本学会の第62回日本脳循環代謝学会学術集会を、平成31年11月29日(金)、30日(土)に仙台にて開催させて頂きますことは大変な栄誉であり、教室員一同、学術集会を成功裡に開催すべく鋭意努力しております。

 第4次産業革命と称される現在の社会変化は著しいものがあり、そのコア技術は近い将来様々な医療分野に直結して変革をもたらすものと予想されます。脳・神経の分野においては、今後の超高齢化と共に増加する脳卒中や認知症などの社会的負担の大きい疾患の治療改善が社会的要請であり、再生医療を始め新たな治療法の開発が求められています。一方、未だ病態が解明されていな脳・神経疾患も多く、その病態解明も推進しなければなりません。このような状況にあって、脳循環代謝の基礎・臨床研究は、橋渡し研究のシーズとして臨床現場へ、あるいは更なる病態解明のための展開・深化など、様々なベクトルとポテンシャルを持つ時代になりました。そこで本学術集会では、これら研究の更なる奨励の意味も含めて「研究縦横無尽」とさせて頂きました。従来の脳循環研究のみならず、神経再生や細胞治療、トランスレーショナルリサーチの方法論などに関してもテーマに取り入れたいと考えています。

 さらに、毎年仙台で同時期に開催する「東北脳循環カンファレンス(富士フィルム富山化学株式会社共催)」と併催とし、医師のみならず多方面からの参加者を募ることを目標にしたいと存じます。

 令和最初の日本脳循環代謝学会学術集会に皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。