当番世話人挨拶
第11回日本臨床外科学会宮城県支部総会
当番世話人 島村 弘宗
独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 総合外科部長
私はこの度、2025年2月1日(土)に東北大学医学部星稜オーディトリアムにて開催される第11回日本臨床外科学会宮城県支部総会・学術集会の当番世話人を務めることになりました。
ここ数年、日本の外科医の数は減少傾向にあるといわれています。以前、産婦人科医や小児科医の不足が全国的に問題となり、臨床研修制度においてこれらの診療科を優遇する処置がとられた一方で、外科は初期研修医の必修科目から一旦はずされるなど、「外科医不足」はマスクされてきたようにも思えます。外科医は危機感をもっと前面に押し出さなくてはいけない時代になっているのです。
初期研修医に外科の魅力を伝えて外科志望者を増やしていくこと、そして外科を選択した専攻医に対しては更に上昇志向を持ってもらうこと、これが我々“先輩外科医”の使命と心得ております。
今回テーマとして選んだ「外科の未来を切り拓け!」というフレーズは、多くの研修医の皆さんに是非外科を専攻していただき、外科専攻医には更なる高みを目指して外科学を追求してほしいという願いを込めたものです。演題発表の皆さんには、外科の未来を切り拓くための初めの一歩となるように、堂々とした発表を期待しています。
なお、特別講演・ランチョンセミナーの講師には愛知県がんセンター副院長・薬物療法部長の室 圭先生と北里大学医学部下部消化管外科学主任教授の内藤 剛先生という二人のビッグネームを招聘いたしました。外科の未来を切り拓こうとする若い外科医の皆さんにとって大きな励みとなるご講演を賜ることができると確信しています。
最後に本学術集会が参加者全員にとって実りあるものになることを祈念して挨拶の締めとさせていただきます。