会長挨拶
第74回東日本整形災害外科学会
会長 相澤 俊峰
東北大学大学院医学系研究科
医科学専攻外科病態学講座 整形外科学分野 教授
この度、第74回東日本整形災害外科学会を2025年9月25日−26日の2日間に亘り、仙台国際センター展示棟で開催させていただきます。本学会を運営させていただくことを大変光栄に存じます。
本学会は1952年に東北大学整形外科の初代教授でもあった東京大学の三木威勇治教授が創立された伝統ある学会です。東北大学では1980年に第29回を若松英吉先生が開催して以来、45年ぶりとなります。
今回の学会のテーマを「洗練温故―継続は力なり」とさせていただきました。「洗練温故」とは中国の春秋戦国時代の魯国の史書「春秋」の中に出てくる言葉で、古いものを学びそれを洗練させることで新たな価値を生み出すこと、だそうです。洗練させるためには試行錯誤を繰り返し、「継続すること」が必要です。学び継続して磨き上げる。まさに私たち整形外科医に必要な資質だと思います。これにあわせて、教育研修講演、ランチョンセミナーでは歴史を話す講師と今後のその分野を担う中堅の講師に同一のテーマで話していただきます。また、シンポジウムでは分野縦断型ではなく横断型のテーマを選択しました。例えば「ビジネス」というテーマで脊椎、股関節、膝関節、スポーツなどの各分野からご発表いただくというものです。しばらくぶりの企画として看護師セッション、理学療法士セッションも設けましたし、スポーツ大会として駅伝とフットサルも行います。是非貴施設の看護師さん、理学療法士さんにもお声がけください。
近年、サブスペシャリティに特化しない本学会のような総合型の学会は、日本整形外科学科学術総会以外は参加者の確保に苦慮しているのが実情です。今回は今までにないプログラムを橋本 功事務局長をはじめとするスタッフが考えてくれました。看護師さん、理学療法士さんも参加します。秋の仙台は定番の牛タンに加えて、ひがしものと言われるめばちまぐろ、戻りガツオ、はらこ飯、など美味しいものが一杯です。木曜金曜開催ですので、土日はそのまま松島や平泉観光や、東北の温泉巡りにも行けます。是非とも多くの先生方がご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。