大会長挨拶

江草 宏

公益社団法人日本口腔インプラント学会
第45回東北・北海道支部学術大会

大会長 江草 宏

(東北大学大学院歯学研究科 分子・
再生歯科補綴学分野)

この度、日本口腔インプラント学会 第45回東北・北海道支部学術大会を仙台で開催させていただくこととなりました。

本大会のテーマは、「インプラント治療の未来に向けて」としました。インプラント治療は長い歴史の中で発展を遂げ、現在では確立された治療法となりました。とはいえ、その技術やコンセプトは完成形ではなく、近年のデジタル技術や材料学の急速な進歩に加え、超高齢社会の到来によって、ダイナミックに進化していくことが予想されます。インプラント治療の未来をより明るく照らすために、今まさに我々の視座が試されているように思います。

本大会の特別講演は、学術および臨床のフロントランナー、窪木拓男先生(岡山大学)ならびに築山鉄平先生(九州支部)をお迎えし、ライフステージやデジタルをキーワードに、インプラント治療の最前線、さらには未来に向けたお話しをいただく予定です。また、シンポジウムでは、高名な臨床家の先生3名、井汲憲治先生(東北大学・一般社団法人日本インプラント臨床研究会)、船登彰芳先生(近畿・北陸支部)、中居伸行先生(長崎大学)をお迎えします。各先生の視点からインプラント治療の戦略をお話しいただき、症例と時代に寄り添った治療コンセプトのアップデートを図ります。

さらに、専門医教育講座、専門歯科衛生士教育講座、専門歯科技工士教育講座を開催予定です。市民公開講座では、新型コロナウイルスの感染対策で本邦の第一線で活躍された小坂健先生(東北大学)に、口腔からのウェルビーイングについてご講演いただく予定です。その他、一般演題(講演・ポスター)、ランチョンセミナー、企業展示、企業セミナー、そして皆様との懇親会を予定しております。

これら企画を充実させ、皆様の記憶に残るような大会にすべく、スタッフ一同鋭意準備を整えております。これからの時代に求められるインプラント治療に関心を持つ歯科医師、メディカルスタッフ、研究者が一堂に会し、それぞれの立場でスキルアップすることで明るい未来を感じる有意義な機会となることを期待しております。一人でも多くの方々に仙台にお越しいただき本大会を楽しんでいただけますよう、楽しみにお待ちしております。

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