
ご挨拶

第63回日本消化器がん検診学会東北地方会
会長 三上 達也
(弘前大学大学院医学研究科先制医療学講座)
このたび、第63回日本消化器がん検診学会東北地方会を担当させていただくことになりました弘前大学大学院医学研究科 先制医療学講座の三上達也と申します。歴史ある本学会東北地方会の会長を拝命し、大変光栄に存じます。弊学 消化器血液免疫内科学講座の教室員、青森県総合健診センターの皆様のお力添えのもと、鋭意準備中です。
今回のテーマは「東北地方の現状・課題を考慮した消化器がん検診の向上を目指して」にいたしました。消化器がん検診領域において、受診率と精検受診率の向上が重要なのはもちろんですが、それに加えて、胃がん検診では胃内視鏡検診の導入、ピロリ菌感染に着目した胃がんリスクの層別化と除菌治療への誘導、大腸がん検診では大腸内視鏡検診の導入、現時点ではまだ科学的根拠に基づいてはいないものの死亡率が増加している膵がん検診の確立に向けた議論が待たれます。
本会は、消化器がん検診に携わる多くの職種の方々の研修を兼ねた会でもありますので、各部会の研修会、各種セミナーにて、各領域のエキスパートの先生方より消化器がん検診にまつわる最新の話題、これまで積み上げられてこられたがん検診の素晴らしい取り組みについてご講演頂き、パネルディスカッションでは、東北地方各県の現状と課題をご報告いただき、今後の消化器がん検診の向上につながればと期待しております。
なお、前回の地方会から、一般演題発表者の中から優秀な演題を選考し、対象となった医師(本学会本部代議員を除く50歳以下)1名、医師以外のメディカルスタッフ(40歳以下)1名に、奨励金の授与と2026年の本学会総会(会場:パシフィコ横浜予定)へ招待いただけることになっております。優秀演題対象の皆様を含め、一般演題の応募につきましても何卒よろしくお願い申し上げます。
東北地方の消化器がん検診のさらなる向上について情報交換できる実りある会となりますよう、皆様の多数のご参加を心よりお願い申し上げます。