会長ご挨拶

第35回内視鏡外科フォーラムin山形
会長 武者 宏昭
山形大学大学院
医学系研究科医学専攻外科学第一講座

 この度、「第35回内視鏡外科フォーラム in 山形」を2024年5月18日(土)に山形市の山形テルサで開催させていただくことになりました。歴史ある本会を開催させていただけることは身に余る光栄であるとともに、その重責を感じております。このような機会を与えてくださった前理事長の徳村弘実先生、現理事長の佐々木章先生、会員の皆様方に心より感謝申し上げます。
 私が初めて本会に参加したのは、東北労災病院に勤務していた約20年前にさかのぼります。当時は、鏡視下手術の執刀経験は、腹腔鏡下胆嚢摘出術しかなく、他施設の発表や講演を聞いて、非常に刺激を受けた記憶がございます。本会に参加することは、自分の技術の確認やスキルアップはもちろん、他施設や他領域の先生方との交流もあり、自分にとって非常に有意義な会でした。自分の内視鏡外科医人生は、本研究会とともに歩んできたと言っても過言ではございません。今回のテーマは「温故知新 ~知識と技の継承 これからの内視鏡外科医の進む道~」とさせていただきました。ロボット支援下手術はかなりのスピードで普及してきてはいますが、東北地方では導入されている施設はまだ限られているのが現状です。従来の腹腔鏡手術とロボット支援下手術が併用されている中、これからの内視鏡外科医を目指すあるいは若手内視鏡外科医の指導・教育をどうするか(知識と技の継承)とういう課題があると感じております。ロボット支援下手術を行っている先生方はもちろん従来の鏡視下手術を行っている先生方にもご参加いただき、活発にご討論いただければと思います。
 山形での開催は7年ぶりとなります。5月の山形は若葉の緑が非常に美しい季節です。山形で皆様とお会いできるのを楽しみにしております。多くの皆様方にご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。