ご挨拶
会員の皆様にはますますご清祥のことと推察申し上げます。
さて、本年度の一般社団法人日本障害者歯科学会 第31回総会および学術大会を仙台で開催させていただくことになりました。東北地方は今、東日本大震災からの復興にむけての途上にあります。奇しくも第30回大会の開催地は阪神・淡路大震災の被災地神戸でした。その神戸から仙台へと繋ぎ、東日本大震災を経て学んだ多くのことをもとに、障害者歯科医療の未来を皆様とともに考えたいとの思いから大会テーマを「3.11から~障害者歯科医療の未来に向けて~」と致しました。東日本大震災から3年が経過しますが、被災地ではなお多くの方が仮設住宅で生活し被災した医療機関の再建も思うように進んでおりません。そのような状況の中で震災を経験して学んだ多くのことを会員の皆様と共有し、高齢化・過疎化が加速化する被災地で障害者歯科医療の目指す道をともに考えたいと思います。障害者歯科医療の未来に繋がる多くの研究発表をいただき有益な意見交換や交流ができるよう精一杯準備を進めてまいります。
11月の仙台は紅葉も美しく、海の幸・山の幸も豊富な時期です。会員の皆様には学会にご参加いただくとともに、沿岸部地域にも足をお運びいただき復興の現状を見ていただけますと幸いです。多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
一般社団法人日本障害者歯科学会 第31回総会および学術大会
大会長 細 谷 仁 憲
(一般社団法人 宮城県歯科医師会会長)