第50回日本小児栄養消化器肝臓学会学術集会 会長
虻川 大樹
(宮城県立こども病院 副院長 総合診療科・消化器科科長)
このたび第50回日本小児栄養消化器肝臓学会学術集会の当番会長を拝命し、2023年10月 20日(金)〜22日(日)に宮城県仙台市において開催することとなりました。歴史ある本学会の、しかも大きな節目の大会のお世話をさせていただくことを大変光栄に存じます。半世紀にわたる本学会の道のりをふり返り、先人たちの足跡をもう一度見つめるとともに、その先のまだ見ぬ場所へさらに歩みを進める決意を込めて、学術集会のテーマを「みち - その奥へ」といたしました。
このテーマの下に、下記の3つのコンセプトでプログラムを組みました。
これまでの道のりをふり返る・・・50周年記念式典とともに特別シンポジウムを組み、レジェンドたちから次世代へ熱いメッセージをいただきます。
現在地を知る・・・APPSGHAN会長のKyung Mo Kim教授をお招きして、小児IBDに関するご講演をいただき、韓国と日本の専門家で情報交換を行います。さらに、3題の特別講演と8題の教育セミナーを各分野のエキスパートにご講演いただき、現在の到達点をUpdateします。
未知なる場所をめざす・・・4つのシンポジウムでは、近年著しい進歩を遂げているIBDの遺伝学的研究をはじめ、現在注目されている小児の急性肝炎・肝不全、臓器移植・再生医療、重心児の栄養について特集します。また、一般演題に加えて、若手育成を目的とした学生・研修医・専攻医セッションを創設し、会員の皆様に日頃の成果をご発表いただくとともに、今後取り組むべき課題を一緒に考えます。
これらのプログラムによって、この学術集会が小児栄養消化器肝臓領域における最新の医学・医療情報を共有し、触発の場となることを期待しております。
開催方法ですが、近年のオンライン環境の普及を鑑みて、現地参加およびオンライン(ライブ配信と一部オンデマンド配信)のハイブリッド開催を予定しております。しかし幸いなことにCOVID-19パンデミックが終息に向かう様相ですので、当日はぜひ多くの皆様に秋のみちのく仙台へご参集いただき、以前のように対面での熱い討論と楽しい懇親会ができることを心より願っております。
最後に、本会の開催にあたりご尽力を賜りました演者ならびに会員の皆様、ご協賛下さいました各企業・団体の皆様、学会事務局ならびに学術集会運営事務局の皆様に心より御礼申し上げます。
2023年6月吉日
第50回日本小児栄養消化器肝臓学会学術集会
会長 虻川 大樹
(宮城県立こども病院 副院長 総合診療科・消化器科科長)