プログラム・日程表
会長講演「集団のパラダイムシフト ―効率的で効果的な消化器がん対策を目指して-」
演者:加藤 勝章(宮城県対がん協会がん検診センター)
司会:渋谷 大助(社会保険診療報酬支払基金 宮城審査委員会事務局)
特別講演1「がん対策推進基本計画とがん検診のあり方について」
演者:大内 憲明(東北大学大学院医学系研究科)
司会:下瀬川 徹(宮城県対がん協会)
特別講演2「がん検診分野におけるヘルスリテラシーとSDMについて」
演者:中山 健夫(京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻健康情報学分野)
司会:深尾 彰(宮城県対がん協会)
教育講演1「職域におけるがん検診の精度管理と事業評価の考え方について」
演者:立道 昌幸(東海大学医学部 基盤診療学系衛生学公衆衛生学)
司会:松田 一夫(福井県健康管理協会)
教育講演2「大腸がん検診のエビデンス:新たな評価方法による有効性の検証」
演者:濱島ちさと(帝京大学医療技術学部看護学科 保健医療政策分野)
司会:松田 尚久(東邦大学医学部内科学講座 消化器内科(大森))
教育講演3「ナッジ理論によるがん検診の受診率向上策」
演者:福吉 潤(株式会社キャンサースキャン)
司会:飯島 克則(秋田大学大学院医学系研究科 消化器内科・神経内科学講座)
社会医学セミナー 教育講演4
「改正個人情報保護法施行に伴う2022年「生命・医学系指針」改正の要点」
演者:久津見弘(明石市立市民病院)
司会:岡 政志(埼玉医科大学総合医療センター 消化器・肝臓内科)
受講証明書交付(社会医学系専門医更新K単位証明書交付)について
腹部超音波ライブセミナー 「ライブデモンストレーションで学ぶ膵臓のスクリーニングのコツ」
演者:岡庭 信司(飯田市立病院 消化器内科)
司会:小川 眞広(日本大学医学部内科学系 消化器肝臓内科)
機材提供:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
有賀記念学会賞受賞講演
「胃がん検診のリスク層別化の実現に向けたエビデンス構築への挑戦」
演者:山道 信毅(東京大学医学部附属病院 予防医学センター)
司会:渋谷 大助(社会保険診療報酬支払基金 宮城審査委員会事務局)
2020年度消化器がん検診全国集計報告
演者:松浦 隆志(福岡国際総合健診センター)
司会:吉村 理江(博愛会 人間ドックセンターウェルネス)
パネルディスカッション1
「血液・胃X線・内視鏡による胃がんのリスク評価の課題と展望」
司会:小池 智幸(東北大学病院 消化器内科)
山道 信毅(東京大学医学部附属病院 予防医学センター)
特別発言:一瀬 雅夫(埼玉医科大学医学部 消化器肝臓内科)
我が国ではHelicobacter pylori (H. pylori)感染者の減少に伴い、その感染状態による胃がんリスク評価とこれに基づく検診対象の層別化が期待されるようになった。端緒となったのは1990年代に提唱された血液検査によるリスク診断であるが、2010年以降は、胃X線・内視鏡検査の背景胃粘膜診断に基づくリスク評価が広がりつつある。がん検診における対象の集約化は医療資源の有効活用に重要であり、特にH. pyloriというリスク因子が明らかな胃がん検診における期待は大きい。一方で、定まっていないリスク層別化後の対応フロー、がん検診の本分である「胃がん発見」とリスク評価との二重基準の難しさ、低迷する検診受診率と地域格差、内視鏡検診・H. pylori感染診断の精度管理など、諸問題が山積している。本パネルディスカッションでは対策型・任意型を含めた様々な立場から御意見をいただき、胃がん検診のリスク評価のあり方、その課題と将来展望を含めて議論を深めたいと考えている。多くの応募を期待したい。
パネルディスカッション2
「大腸内視鏡検診導入の動向と実現可能な検診アルゴリズムを考える」
司会:金岡 繁(浜松医療センター 消化器内科)
藤谷 幹浩(旭川医科大学内科学講座 病態代謝・消化器・血液腫瘍制御内科学分野
(消化器・内視鏡学部門))
基調講演:松田 一夫(福井県健康管理協会)
コメンテーター:斎藤 博(青森県立中央病院)
パネリスト:小林 望(国立がん研究センター中央病院 検診センター)
鈴木 康元(松島クリニック)
只野 敏浩(宮城県対がん協会 がん検診センター)
野崎 良一(のざき消化器IBDクリニック)
平山 眞章(斗南病院 消化器内科)
松田 一夫(福井県健康管理協会)
松田 尚久(東邦大学医学部内科学講座 消化器内科学分野(大森))
米国では10年ごとの全大腸内視鏡検査(TCS)を基本とした大腸がん検診で劇的な死亡率低下を実現しているが、本邦での減少は今ひとつである。現在、国内外で進行中のTCSを1次検診とした5つのランダム比較試験の結果次第では、日本でも対策型検診へ導入する議論が一気に加速する可能性がある。
しかし、対策型検診にTCSを導入するにあたって、対象集団をどうするか、適切な検査間隔の設定と処理能力のバランス、安全性の担保、検査施行医の適性、精度管理の方法、生検や内視鏡切除の取り扱い、interval cancerへの対応、費用対効果、集計システムの開発などのハードルをクリアする必要がある。本パネルディスカッションでは、特に対象集団、検査回数とその間隔、ポリープの処理についてとサーベイランスに焦点を当てて様々な視点から議論し、TCSを組み込んだ大腸がん検診の実現に向けた道筋を示したい。
ワークショップ
「超音波がん検診の問題点―高危険度群をどう扱うべきかー」
司会:岡庭 信司(飯田市立病院 消化器内科)
小川 眞広(日本大学医学部内科学系 消化器肝臓内科)
基調講演:花田 敬士(JA尾道総合病院 消化器内科)
腹部超音波検診判定マニュアルでは、癌を疑う超音波所見のみならず癌の高危険群と考えられる超音波所見も精検対象として掲載されている。 近年では、腹部超音波検診などで拾い上げられた膵臓癌の高危険群と考えられる主膵管拡張や膵嚢胞を認める受診者に対し、精検を施行した後も経過観察を継続することにより予後の良い(早期の)膵臓癌を発見しようとする試みが多くの地域で施行されており、奏効しているとの報告も認める。 今回は、肝臓における脂肪肝や慢性肝疾患像、腎臓における多嚢胞腎といった癌の高危険群と考えられる超音波所見も取り上げ、これらの超音波画像所見を認める受診者を対象にした精検や経過観察の現状に加え、経過観察の時期、方法といった具体的な事後指導を含めた腹部超音波検診の関わり方などにつき検討したいと考える。 多くの施設からのご報告をお待ちしています。
特別プログラム
「プロなら常識?見過ごしていたかもしれない新旧の知見」
司会:安保 智典(合同会社メディカル・イメージ・コンサルティング)
入口 陽介(東京都立がん検診センター)
「咽頭・食道がんのX線像」
演者:小田 丈二(東京都立がん検診センター 消化器内科)
「自己免疫性胃炎の画像診断」
演者:青木 利佳(とくしま未来健康づくり機構 徳島県総合検診センター)
「除菌後胃がんと背景胃粘膜の病理像」
演者:市原 真(JA北海道厚生連札幌厚生病院 病理診断科)
「胃X線検診における精検内視鏡の偽陰性に物申す」
演者:髙橋 伸之(船員保険北海道健康管理センター)
明らかな問題や有用性があるにも関わらず、学会テーマとしては取り上げ難いものは多数存在する.その中から今回は、上部消化管の画像診断と病理に関するややニッチな話題について、各エキスパートに大胆かつ明解なメッセージを込めたワンポイント・レクチャーをお願いした.深く追及することなくやり過ごしていた事柄の確認と新たな着想を得るきっかけにしていただきたい.
放射線フォーラム
「胃X線検診のための適正な透視観察について~胃X線検診のためのDRL策定に向 けて~」
司会:千葉 隆士(宮城県対がん協会 がん検診センター)
菅野 宏之(宮城県対がん協会)
演者:見本 真一(神奈川県予防医学協会 放射線技術部)
小牟田 学(北海道労働保健管理協会)
重松 綾(こころとからだの元気プラザ 検査部放射線科)
原田 淳也(若狭高浜病院 統括診療部放射線科)
症例検討
司会:千葉 隆士(宮城県対がん協会 がん検診センター)
菅野 宏之(宮城県対がん協会)
症例提示:宮城県対がん協会
読影者:春木 秀敏(船員保険北海道健康管理センター)
久保田 憲宏(岩手県予防医学協会 医療技術部 放射線課)
コメンテーター:小田 丈二(東京都立がん検診センター 消化器内科)
胃X線検診における撮影体位・撮影枚数は、基準撮影法の普及により標準化が進んでいるが、透視観察法については統一した基準がなく、透視観察のタイミングや観察時間は施設や技師で異なっているのが現状である。透視観察は胃の変形や障害陰影などが原因で観察し辛い領域の情報を補完し、また、バリウムの流れを動的観察することで病変の存在診断・質的診断の幅が広がり、病変の描出能を向上させる利益がある。一方で透視時間が長くなりすぎると被曝線量が多くなり受診者に健康上の不利益をもたらす可能性がある。精度が高く安全な胃X線検診を行うためには、効率的で効果的な透視観察法を策定し、その観察法に沿って検診が実施されることが望まれる。今回のフォーラムでは各検診施設で実際に行われている鈎状胃・変形胃などの透視観察法や効率的な観察のための工夫、病変描出のための効果的な透視観察・追加撮影について発表して頂きたい。また、透視観察手技の標準化にむけた今後の課題についても議論されることを期待したい。
超音波フォーラム
教育講演 「超音波エラストグラフィと減衰量イメージングを用いたNAFLDのイベントリスク予測の試み」
演者:黒田 英克(岩手医科大学内科学講座 消化器内科分野)
司会:松本 直樹(日本大学医学部内科学系 消化器肝臓分野)
症例検討
司会:阪上 順一(市立福知山市民病院 消化器内科)
佐藤 務(小豆嶋胃腸科内科クリニック 超音波検査室)
症例提示:鶴岡 未央(東北大学病院 消化器内科)
粂 潔(東北大学大学院医学系研究科 消化器病態学分野)
齋藤 敦子(市立福知山市民病院 臨床検査科)
クイズセッション
司会:渡邊 幸信(日本大学医学部内科学系 消化器肝臓内科)
千葉 祐子(北海道労働保健管理協会 臨床検査部)
幕田 倫子(福島県立医科大学附属病院 検査部)
スポンサードセミナー
【モーニングセミナー】
「大腸がん時代の大腸CT検査―大腸内視鏡検査とのコラボレーション―」
司会:松田 尚久(東邦大学医学部内科学講座 消化器内科学分野)
演者:満崎 克彦(済生会熊本病院予防医療センター)
共催:伏見製薬株式会社
【ランチョンセミナー1】
「消化器がん検診に果たす内視鏡の役割」
司会:松田 一夫(福井県健康管理協会)
演者:間部 克裕(淳風会 淳風会健康管理センター倉敷)
演者:松田 尚久(東邦大学医学部内科学講座 消化器内科学分野(大森))
共催:オリンパスマーケティング株式会社
【ランチョンセミナー2】
「世界に挑戦する日本の内視鏡AI」
司会:小池 智幸(東北大学病院 消化器内科)
演者:小澤 毅士(株式会社AIメディカルサービス)
演者:二神 生爾(日本医科大学武蔵小杉病院 消化器内科)
共催:株式会社AIメディカルサービス
【ランチョンセミナー3】
「大腸がん死撲滅に向けた便潜血検査の課題と対策」
司会:間部 克裕(淳風会 淳風会健康管理センター倉敷)
演者:松田 一夫(福井県健康管理協会)
共催:栄研化学株式会社
【ランチョンセミナー4】
「膵癌早期診断 UP-TO-DATE」
司会:下瀬川 徹(宮城県対がん協会)
演者:花田 敬士(JA尾道総合病院 消化器内科)
共催:カイゲンファーマ株式会社
【ランチョンセミナー5】
「がん検診と炎症性腸疾患」
司会 武田 弘明(山形県立中央病院)
演者 角田 洋一(東北大学 消化器内科)
共催 日本化薬株式会社
【イブニングセミナー】
「AI内視鏡時代の大腸内視鏡スクリーニング・サーベイランスのあり方」
司会:松田 知己(仙台厚生病院 消化器内科)
演者:斎藤 豊(国立がん研究センター中央病院 内視鏡科)
共催:富士フイルムメディカル株式会社
ランチョン弁当
6月30日(金) |
7月1日(土) |
このようなお弁当をご用意いたしておりますので、多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げております。
一般演題(口演)
一般演題1「大腸1」
座長:満崎 克彦(済生会熊本病院 予防医療センター)
一般演題2「大腸2」
座長:山口 和也(ちば県民保健予防財団 総合健診センター 消化器内科)
一般演題3「肝胆膵」
座長:松本 直樹(日本大学医学部内科学系 消化器肝臓分野)
一般演題4「胃がんリスク評価」
座長:青木 利佳(とくしま未来健康づくり機構 徳島県総合健診センター)
一般演題5「胃内視鏡検診」
座長:赤羽 たけみ(奈良県立医科大学 消化器内科)
一般演題6「胃X線検査」
座長:小田 丈二(東京都立がん検診センター 消化器内科)
一般演題7「食道・胃・十二指腸1」
座長:辰巳 嘉英(パナソニック健康管理センター)
一般演題8「食道・胃・十二指腸2」
座長:間部 克裕(淳風会 淳風会健康管理センター倉敷)
一般演題9「がん検診・その他」
座長:伊藤 高広(奈良県立医科大学 放射線診断・IVR学講座/中央放射線部)
市民公開講座(WEB開催)「がんを知り、がんを予防する」
日 時:7月2日(日)正午~13日(木)正午まで
視聴方法:YouTube配信 本HP内 市民公開講座ページより視聴可能
参 加 費 :無料 ※申込不要
主 催:第62回日本消化器がん検診学会総会
講 師:
【胃がん検診】
「知っておきたい、検診を上手に利用した胃がん予防のお話」
淺沼 清孝(宮城県対がん協会 がん検診センター)
【大腸がん検診】
「コロナ禍で後回しにしていませんか?大腸がん検診と早期発見の重要性」
志賀 永嗣(東北大学病院 消化器内科)
【膵がん検診】
「膵癌早期診断の現状と課題」
滝川 哲也(東北大学大学院 医学系研究科 消化器病態学分野)