第31回 特定非営利活動法人 日本顎変形症学会 総会・学術大会

ご挨拶

会長

第31回 特定非営利活動法人 日本顎変形症学会 総会・学術大会
大会長 髙橋 哲
東北大学大学院歯学研究科
顎顔面・口腔外科学分野 教授



第31回特定非営利活動法人日本顎変形症学会総会・学術大会を担当させていただきます、東北大学大学院歯学研究科顎顔面・口腔外科学分野の高橋 哲です。今回は2021年(令和3年)6月11日(金)、12日(土)仙台で開催させていただきます。仙台での開催は今回が3回目で、このような機会を与えていただき大変光栄であり同時にとも身の引き締まる思いです。
今回の学会のテーマは「パンデミック後の顎変形症治療の新たなる展開」とさせていただきました。2020年の1月に始まった新型コロナウィルスの感染は瞬く間に全世界に広がり未だ終息は見えていないのが現状です。そのような中、2020年6月に新潟で開催の予定でした学会はオンラインでの開催となりました。本学会が始まって以来初めての経験であり、大会長の新潟大学、齋藤 功先生には大変なご苦労だったと推察致します。今回このようなパンデミックを経て、多くの医療は大変な時期を迎えました。もちろん顎変形症治療も例外ではなく、多くの施設で手術の延期や治療の中断を余儀なくされました。しかしこの経験から我々は様々な事を学び、明日に向けての治療体系の見直しを考える契機になったことも事実です。現在我々ができることは、医療崩壊を起こさぬよう、万全な感染対策をとり、患者様のため、安心・安全な治療を進めることしかありません。そこで今回は、コロナ後の時代我々はどのようなことをニューノーマルと考えて顎変形症治療を進めていくべきかを第一に考えました。
今回のプログラムは特別講演として、感染症の専門家で日本の第一人者として多くの場で活躍されている、東北医科薬科大学特任教授の賀来満夫先生にお願い致しました。シンポジウムとして、感染症流行期の顎変形症治療に関するもの、遠隔医療、アジアにおける顎変形症治療の潮流、Surgery First、顎関節とClass II治療などを企画しております。いずれもパンデミック後の顎変形症治療を考える内容となっております。同時に第17回教育研修会も開催予定です。教育研修会の詳細は未定ですが、多くの方にご参加いただけるようWebinarでの開催も検討をしております。6月の仙台は深緑が眩しく、一年で最も美しい季節です。海の幸、山の幸もご堪能いただけると思います。皆様の多数のご参加を心よりお待ちしております。新型コロナウィルスの感染が1日も早く終息し、皆様を安心してお迎えできる事をお祈りしております。