このたび2020年9月10日(木)~12日(土)に第27回日本遺伝子診療学会大会を開催するはこびとなりました。仙台地区の大会長が本学会を主催するのは、第4回大会(東北大学医学部病態代謝学 成澤邦明教授)、第15回大会(NTT東日本東北病院 佐々木毅院長)に続きまして3回目になります。皆様に秋風涼しい仙台にお越しいただくのを楽しみにしておりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行状況を鑑み、開催形式をWeb開催に変更することに決定いたしました。Web開催への変更にあたり皆様には多大なるご迷惑をおかけすることとなりましたことを心からお詫び申し上げます。
今回のテーマは「ゲノム情報から新しい医療へ」です。特別講演では国立がん研究センターの間野博行先生に「がんゲノム医療の現状と展望」についてお話し頂きます。教育講演1では日本大学の中山智祥先生に「遺伝子診療における医療者の役割」としてジェネティックエキスパートや認定遺伝カウンセラーを含む多職種による症例検討にご挑戦頂く予定です。教育講演2では京都大学の小杉眞司先生より「がんゲノム医療における二次的所見への対応」として、がん遺伝子パネル検査における二次的所見の取り扱いや、患者・家族への情報伝達への対応策について御講演頂きます。以上の招聘講演に加え、「検体検査の精度管理」「感染症医療の未来を拓く遺伝子検査」「がんゲノム医療」「難病の遺伝子解析体制と研究の成果」をテーマに、4つの魅力あるシンポジウムが予定されております。
web開催のすばらしいところはインターネット環境さえあればどこからでも学会に参加できることです。11日(金)~12日(土)のリアルタイム配信と総合討論にご参加頂けない場合でも19日(土)までオンデマンド配信を予定しておりますので、ぜひお時間のある時にリラックスしてご参加頂けますと幸いです。皆様の本大会へのご参加を心からお待ち申し上げます。
第27回日本遺伝子診療学会大会
大会長 青木 洋子
東北大学大学院医学系研究科・遺伝医療学分野 教授
東北大学病院 遺伝科長、遺伝子診療部長