第45回日本膵・膵島移植研究会
当番世話人 後藤 昌史
(東北大学大学院医学系研究科 移植再生医学分野 教授)
この度、第45回日本膵・膵島移植研究会を開催させて頂くこととなり、誠に光栄に存じます。会の開催に際し、ご指導とご支援を賜ります会員の皆様に心より厚く御礼申し上げます。
第45回目となる本学術集会は、2018年3月2日(金)、3日(土)の2日間、仙台市の中心に位置する江陽グランドホテルにて開催致します。本学術集会の仙台での開催は、2000年という節目の年に、本会の名誉会員であり私の恩師である里見進先生が主催されて以来となりますので、実に18年ぶりということになります。私自身、この会から多くのことを学び、育てて頂いたという思いが強くありますので、今回、歴史と伝統のある本学術集会が仙台にて開催されますことを心より嬉しく思っている次第です。
折しも本年度は、1997年に臓器移植法が施行されて以降、ちょうど20年目の節目の年にあたります。この間、僅かな期間ではありますが、我が国の糖尿病移植医療は着実に発展を遂げて参りました。これもひとえに黎明期以降、今日に至るまで不断の努力を続けてこられた本会の諸先生方を中心とした関係者の皆様の多大なご貢献の賜物であり、深く敬意の念を表します。
今後、糖尿病移植医療を一般医療としてより広く普及、発展させていくためには、膵臓移植および膵島移植の現状の課題を的確に捉え、さらなる移植成績の向上を図ると共に、再生医療や医工学技術との融合により低侵襲化、ドナー不足解消、免疫抑制剤からの解放といったチャレンジを行っていくことが重要であると考え、本会のテーマを「糖尿病移植医療の次の一手」と致しました。“成功するための秘訣とは、成功するまでやることである”という普遍の真理をモットーに、糖尿病移植医療の今後の展開につきまして、皆様と共に考える機会にしたいと思っております。
今回の学術集会より、会員の皆様のご要望に基づき、レシピエントコーディネーターおよび看護部門にも新たにアワードセッションを設定させて頂くこととなりました。対象者の皆様におかれましては、どうぞ奮ってご応募頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。
杜の都仙台は、会期にあたる3月はまだ幾分肌寒さが残ることと思いますが、牛タンや鮮魚といった地元の食材に加え、東北の数々の銘酒が皆様をお待ちしております。日中は研究会にて、夜は美味しい料理に舌鼓を打ちながら、移植医療の希望あふれる未来について大いに語り合う機会として頂ければと願っております。多くの皆様のご参加、ご発表を心よりお待ち致しております。